【作画を助ける!】ベタの上手な使い方

漫画など、白黒の絵では黒で塗りつぶす「ベタ」
という手法がよく使われます。
コントラストがはっきりするため、グレーで塗るよりも
かえってベタにした方が良いということがたびたびありますが
黒で塗りつぶすのには、ある程度の慣れと思い切りが必要なので
使うべきかの判断につい迷ってしまう部分でもあります。
今回はそういったベタの有効な使い方が紹介されている
イヅルさんの講座「作風に合わせたタッチ」をご紹介します。
(以下簡易まとめ
1.陰影をデフォルメしてみる

グレーやグラデーションの影を
強調し、ベタで表現することで
スタイリッシュな印象を与えることができる
2.ベタで線画に質感を出す

物質の接地面から線を引き
離れるに従って線を薄くする方法で
主に背景の線画を描く際などに有効
ディテールをつくる線と
質感を表す線の使い分けをすると
画面にメリハリが生まれる
3.段差や凹凸をベタで描く

遠くに行くに従って影を薄く
ややぼやけた印象にすることで
遠近感を表現できる
4.重なる場所は工夫をする

ちょっとした凹凸はベタで黒くすると
凹んでいるように見える
5.時には塗りつぶしも有効

ベタが重なってつぶれてしまったシルエットなどには
白い線をいれたり、グラデーションを付けて
前後の違いを演出する
白く縁取る場合は、奥ではなく
手前の物体を縁取るようにすると自然
6.大小、濃淡による遠近

ベタの縁取りが細かすぎると
かえって見づらくなる場合があるため
細かい部分は小さなディテールにこだわるよりも
全体感を重視して縁取らずに塗りつぶすと良い
ベタは、少し勇気が必要ですが
「メリハリを効かせた気持ちのいい塗り」にできる
とても有効な手段です。
こういった上手な使い方や、例を押さえることで
「思い切ってここはベタにしてみよう」という感覚も
徐々に補っていくとよいでしょう。
- 著者プロフィール
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ふぉくすけ
お絵描き・小説・ゲーム制作など
創作活動が大好きな元SE。
グラフィッカーになる夢を諦め一般企業に
就職するも、多くの理不尽を当然のように
受け入れながら働く「雇われる生き方」
そのものに強い違和感を持つ。
会社員として働きながら生き方の模索を続け、
Web媒体の収入が月給を上回ったため独立。
現在は、お絵描きをはじめとする、
創作活動で食べていきたい人に向けた
情報発信をメインに活動中。
現在キャンペーン期間中にて
お絵描きで自由を手に入れるための特別講座
を無料配布中
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