ディフュージョンフィルタで光の拡散

今回は、以前紹介した「グロー効果」とは似ているようで
違った利点を持つ「ディフュージョンフィルタ」について
ご紹介します。
こちらについて詳しく解説しているのは
グロー効果の時と同じsayappaさんの
「ディフュージョン・フィルタ in Photoshop」です。
(以下手順まとめなど)

●ポイント
◯グロー効果との違い
グロー効果は対象そのものを光らせ
ディフュージョンフィルタは光を拡散させる
◯ディフュージョンフィルタの利点
・鋭い影にも光が拡散されるため、柔らかい印象になる
そのため影がくっきりしたアニメ塗りと相性がよい
・色味は変わらないので、元の絵の印象が失われにくい
●手順
1.画像を白黒にする
画像全体をコピーして、その上にレイヤーを作成し
画像コピーにクリッピングします。
さらに、レイヤーモードを「カラー」に変更して
黒で塗りつぶします。
最後に塗りつぶしたレイヤーを画像のコピーと結合すると
白黒の画像になります。
2.拡散させる明るさの閾値を決める
白黒にした画像に対してレベル補正を実行します。
基本的に白い部分ほど光の拡散が強いということを考慮して
これで拡散の度合いを調節しましょう。
黒い三角を右に動かすと暗くなる部分が増え
白い三角を左に動かすと明るすぎる部分が減ります。

3.白黒画像の選択範囲を抽出する
チャンネルウィンドウを開き、レッド・グリーン・ブルー
いずれかに対してCtrlを押しながらクリックします。
すると白黒画像の選択範囲が抽出されます。
4.抽出した選択範囲で元画像をコピペする
白黒画像を非表示にして、元画像レイヤーを選択し
コピー、ペーストを実行します。
すると選択部分のみ切り取った画像が元画像の上に
作成されます。
5.「比較(明)」にしてガウスぼかしをかける
作成されたレイヤーのレイヤーモードを「比較(明)」
に変更し、ガウスぼかしをかけます。
●応用など

講座の最後に、おまけとしてグロー効果や色々なフィルタと
組み合わせてアニメのような効果を出す過程なども紹介されて
いますので、参照してみるとよいでしょう。
また、フィルタをかけること前提で絵を描く場合には
少し明度や彩度を落としておくと色飛びなどが少なく
良い結果が出やすいそうです。
最後に、簡易的なディフュージョンフィルタも補足として紹介されて
いるので、興味のある方は以下リンクから参照してみてください。
- 著者プロフィール
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ふぉくすけ
お絵描き・小説・ゲーム制作など
創作活動が大好きな元SE。
グラフィッカーになる夢を諦め一般企業に
就職するも、多くの理不尽を当然のように
受け入れながら働く「雇われる生き方」
そのものに強い違和感を持つ。
会社員として働きながら生き方の模索を続け、
Web媒体の収入が月給を上回ったため独立。
現在は、お絵描きをはじめとする、
創作活動で食べていきたい人に向けた
情報発信をメインに活動中。
現在キャンペーン期間中にて
お絵描きで自由を手に入れるための特別講座
を無料配布中
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