『似合う』衣装を描くための3つのコツ



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先日、読者のアルトさんという方から
こんなコメントをいただきました。


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服がいまいちキャラと合っていなかったり、
あまり服が似合っていないように感じることが
しばしばあります!
これって自分のセンスの問題でしょうか??
それとも努力不足??

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この「似合っていないのでは?」という自分の感覚に目を向けること、
実は結構大事です。


なんとなく感じる違和感というのは正しいことが多く、
これを頼りに直していくと絵は確実に良くなります。


おかしな箇所を突き止めて修正すれば、
絵はより自然になり、同じような違和感には
すぐに気付いて直せるようになります。


つまり違和感を感じるということは、
それだけ伸びしろがあるということです。


まあ気のせいかな、と無視し続けると
どんどん鈍くなってしまう貴重な感覚ですので、
ぜひ大切にして下さい。


個人的にいい質問だなと感じましたので、
今回はキャラクターのコーディネートについて
記事にしてみました。


昔同じように悩んでいた自分にこれだけは教えておきたい!
という重要なことに絞ってまとめていきますね。





性格、顔立ち、役割、立ち居振る舞い、etc...


キャラクターの魅力というのは様々ですが、
コスチュームはそのキャラクターが持つ魅力を一つの方向に集中させる、
反射板のような役割をします。


例えばアニメによく出てくる黒髪ロングや
金髪ツインテールのキャラクターを描いていると
既存のキャラクターと被ってしまわないか
不安になりませんか?


しかし、どんなに顔や髪型が似ていたとしても、
コスチュームを変えることで、全く別のキャラクターとして
描き分けることができます。


さらにコーディネート次第で

可愛い雰囲気を感じさせたり、
厳粛な印象を与えたり、
職業を想像させたりと、

狙ったイメージにその魅力を
近付けることができます。


作品に対する思い入れや、性格、役割というのも
キャラクターの魅力を左右する重要な要素ですが

方向性のはっきりしたコーディネートをすることで、
キャラクター固有の魅力を一つの方向に集中させて
見る人に与える印象を自在に操作できるのです。


「馬子にも衣装」と、ことわざになるくらい
コスチュームはキャラクターの印象を驚くほど変化させます。


実際、意識するだけで大きく改善できる要素が豊富にあるため、
コーディネートは一言センスで片付けてしまうには
非常にもったいない分野です。


最初の方で、違和感に目を向けることが大事だと書きましたが、
コーディネートに限定すると、感じる違和感にも
ある程度パターンを見出すことができます。


なんとなく「似合わない」と感じた時は

1.キャラクターのイメージに合っていない
2.デザインが不自然
3.服の上下と装飾の統一感が無い


のうちのどれかがおかしいケースがほとんどなので、
この3つを意識して描くだけでも「似合う」服に
コーディネートできてしまいます。


どういうことか、具体的に解説していきますね。


まず、1.の服とキャラクターのイメージについてですが、

衣服をコーディネートする上で
まず大事なのはキャラクターのイメージです。


イメージに合致した服を着ていると
自然と調和して見えます。


例えば、ボーイッシュな子がひらひらフリルの付いた
女の子らしい服を着ていたら違和感が出ますよね?


たまにはそういう場面があっても
おもしろいとは思いますが、

・クールな子は落ち着いた控えめな服
・明るい子は明るく派手めな服

というように、基本的にはイメージに合った服を選び、
イメージを損ねるような服は避けるというのが基本です。


このキャラクターなら、この場面ではこんな服を選びそうかなとか、
具体的に想像しながらショッピングサイトの服などを
眺めてみると考えやすいかもしれません。


実際の服を参考にすることで
2.のデザインの自然さもかなり改善されると思います。


最後の3.の統一感もかなり重要です。


装備でキャラクターの見た目が変わるゲームを
プレイしたことがあるでしょうか?


そういったゲームの多くは
装備に「シリーズ」というものがあります。


大抵のコスチュームは上下、装飾品が
1つのシリーズで1セットになっています。


そして例えばあるシリーズを揃えて一式装備すると
全体がそのモチーフとなるイメージに統一されて
見栄えがとても良くなります。


逆に、パラメータが良いからといって
上下で別のシリーズを着たりすると、
途端に違和感が出て格好悪くなったりします。


このように、「似合う」かどうかは単に服だけ、装飾品だけ
ということではなく、全体の統一感でだいぶ変化します。


上は涼しそうな服なのに
下がやたら暑そうだったり

上は派手めな色なのに
下は控えめな色だったり

上は角ばっているのに
下はやたら丸かったり

などなど...


基本的には上下のイメージの差が大きいほど、
全体として見た時に微妙な印象になってしまいます。


こういった見た目や色合いに統一感を出すかどうかで
かなり見え方に差が生まれます。


以上、まとめると「似合う」服を描くためには

1.キャラクターのイメージ
2.デザインの自然さ
3.全体の統一感

を意識するということでした。


なんとなくでやっている人も意外と多いので、
これらを強く意識するだけでだいぶ差が付くと思いますよ。


ちなみに、衣服のコーディネートについては

最近Twitterで話題になった「服を着るならこんなふうに」という漫画が
とても勉強になる内容でしたので、少し紹介しておきますね。


「服を着るならこんなふうに」@2話

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こちら、下記のサイトから無料で読むことができます。

https://web-ace.jp/youngaceup/contents/1000029/episode/

主に男性のファッションがメインですが
男女共通して言えることも多く、
気軽にコーディネートを学ぶことができます。

コーディネートを勉強すると、
創作の幅はかなり広がりますので
ぜひ一読してみることをお勧めします。

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この記事へのコメント:

アルト

ふぉくすけさん!!
ここまでわかりやすい例やあれっ?と思う3つの可能性
を教えていただきありがとうございます!!

たしかに今考えるとやっぱりありました!おかしな点が・・・・
おそらくはキャラの個性や性格と服の印象の不一致が原因かと
思われます。

よくよく考えるとやっぱり服にも季節や外見からのイメージ
があるのに全く考えずに書こうとしていたのがミスでした・・・
(情けなさすぎる・・)

アニメ画の絶対現実的にありえないものばかりかいてたため
かなと思います。(変身したときの装備みたいなやつ)

最近はソードアートオンラインの模写をしていて現実世界の
キャラの私服姿を書いていました。
自分にひとつツッコむならなぜかいてるときに気が付かなかったの!?
とか言いそうです(^^)

長々と書き込みして申し訳ありませんが本当に貴重な時間を
割いてまで書いていただきありがとうございます!!

またなにかあれば書いてもよろしいでしょうか??
まだまだ不安要素がかなりあるので・・・・・
それでも本当にありがとうございます!!
またなにかあったときは、ふぉくすけさんしか頼れる方いない
のでよろしくお願いします!!

ふぉくすけ

>アルトさん
いえいえー、こういったことで悩んでいらっしゃる方も多いと思うので、記事にする良いきっかけになりました。

表現の拙い箇所も多々あったかと思いますが、喜んでいただけたようでひと安心です。

もちろん、お困りの際はいつでも書き込んでいただいて大丈夫ですよ。

どの記事でも、気軽にコメントしていただければ、できるだけ対応させていただきます。

お絵描きにこれだけ積極的になれるアルトさんならきっと素晴らしい作品を作ることができるはずです。

アルトさんの今後の創作活動、期待してますね!

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