範囲を絞って集中することの重要性

osoji.png




キッチンの水回りを掃除した時のこと


この間、たまたま三角コーナーの細かい溝の汚れが気になって
落とすことにしました。


その時は「とりあえず溝の汚れさえ取れればいいかな」
くらいの気持ちで始めたのですが、


気付くと夢中になっていて、我に返った時にはなんと
シンク全体まで見違えるほど綺麗にしていました。


夢中になって一心不乱に何かをしている時って
自分でも驚くほど作業が進みます。


脳が活性化して、いつもよりも高いスペックになっているので
大抵のことならこなせてしまうのです。



そんなにやる気はなかったのに、とりあえずはじめたら
なぜか夢中になってしまったなんて経験ありませんか?



僕も普段、掃除にやる気を出すことなんてほとんど無いのに
どうしてこんなに夢中になってしまったのか疑問でした。


それは少し考えてみると簡単なことだったのですが
絵を描く時にも応用できることでしたので、今回記事にしてみました。







自然に集中できたきっかけは、
溝の汚れを落とすことを目的にしたことです。


当然ですが、汚れが溜まったということは普段の洗い方では落ちていないからで、
いつものように何も考えずざざっと表面をこすっても落ちません。


そういう場所の汚れを落とすことを目的にすると、
普段なんとなくで捉えていた部分が詳細に見えてきます。


すると、表と裏から側面に沿うようして丁寧にブラシを掛けるといった
具体的な解決策も導き出すことができます。


一つの溝を綺麗にできると
自然と他の溝も同じくらい綺麗にしたくなります。


全ての溝が同じくらい綺麗になると、
三角コーナーの他の部分もそれに合わせて綺麗にしたくなります。


さらに三角コーナー全体が綺麗になると
それを置くシンクの汚れも気になって......


と繰り返していくうちに自然とシンク全体が
いつもより二回りくらい綺麗にできてしまったのです。





ここで注目してほしいのが、別に最初からシンク全体を綺麗にしようと
意気込んで始めたわけではないということです。


一つの溝を綺麗にするくらいならと始めたら
その溝の基準が三角コーナー全体、そしてシンク全体へと広がっていったのです。



理由は簡単で、人は一旦やり始めてしまえば自然とやる気が出ますし
一つ基準を作ると、周りもそれに合わせたくなる性質があるからです。


この二つの性質がうまく噛み合った結果、
自然な形で夢中になって、シンク全体まで綺麗にしてしまったということです。



溝の汚れを落とすだけと範囲を絞ることで、始めるハードルは下がりますし、
目的が明確になので、しっかり達成できて一つの基準になります。



こう考えれば、集中できたのはむしろ
自然なことのように思えてきませんか?



まず小さな範囲をしっかりこなせば
全体がそれについてくる。



言ってしまえばこれだけのことですから、
もちろん他のことでも再現することができます。




例えば絵を描く時に、
まず小さな一箇所に集中して丁寧に描き込んでみる。


描き込む範囲を絞れば着手しやすくなりますし、
小さな範囲でもしっかりこなせばやる気も出てきます。


あとはその基準に合わせるように周りを描き込んでいけば
全体が描き込まれていくのです。


「最低この1箇所を描き込めればいいや」とハードルも低く、
達成すればどんどんやる気も上がってきます。


だからこの方法は「やる気を出す」という点で非常に優れています。



そしてもう一つ、大きなメリットがあります。



それは、全体が丁寧に仕上がるということです。


もう一度掃除の例を上げますが、


綺麗に掃除できない人は、毎回大雑把にざざっと整理して、
その後のやる気次第で詳細にやっていくという形をとります。(僕も以前はこうでした。)


しかし、この雑にこなすやり方は、
やる気が低下の一途を辿ります。


「こんなもんでいいか」と、すぐに満足します。


だから、こういう人は毎回
表面的にだけ済ませて、詳細にやることは一度もありません。



一方、綺麗に掃除できる人は、そこまで急を要する時でない限り
普通の人が気付かないような細かな所から一つずつ丁寧に掃除していきます。


きっちり一つこなすたびに達成感が得られるので
楽しくなってやる気も上がっていきます。


そして、小さな部分を1つ1つきっちりこなしていくと
結果的に全体が綺麗になっていきます。


これが結果的に、他の人が見た時に
「お、何かいつもと違う」と感じさせる大きな差になります。



掃除が下手な人ほど最初から全体的にやろうとしますが、
それでは表面的で雑な仕上がりなってしまいます。



反対に、小さな範囲でしっかりこなす癖がついている人は
知識も豊富になり、どこに力を入れるべきか分かるため、
全体的に取り組んだ時にもきっちり仕上げることができます。



だから、もしあなたが評価される絵を描きたいと思ったら
まずは小さな範囲でしっかりと取り組んで全体へ派生させていきましょう。



プロが無駄のない最低限の表現で仕上げられるのは
小さな範囲で一つ一つ丁寧に取り組んだことがあるからです。


既に詳細にやったことがあるから
大体でこなすときも大事な所が押さえられて、
上手に表現できるのです。


普段詳細にやっているから、
大体でも上手にこなせる。


この逆はありません。


なんとなくを何枚描いたってほとんど成長しません。


人を大きく成長させるのは詳細に取り組んだ1回なのです。




以上、まず小さな範囲で詳細に取り組むということの重要性を
「やる気」と「成長」の両面から解説してみました。


もし納得できる所がありましたら、
絵を描く際の参考にしていただければ幸いです。


関連記事

この記事へのコメント:

管理人のみ通知 :

トラックバック: